介護職、気づいたら入浴介助ばかり…これって普通？限界を感じた人が読む“現場の真実と抜け道”

「また今日も入浴介助…」と感じていませんか？

介護職として働いていると、
「気づいたら毎日入浴介助ばかり」
「腰も腕も限界、正直しんどい」
「他の人はレクや記録なのに、なぜ自分だけ…」

こんな気持ちを抱いたことはありませんか？

声に出して言えないだけで、入浴介助に偏っていることにモヤモヤしている介護職員は本当に多いです。

特に、真面目で責任感が強い人ほど「自分がやらなきゃ」と抱え込んでしまいがちです。

でも、最初に伝えたいのはこれです。

入浴介助ばかりになるのは、あなたのせいではありません。

なぜ「入浴介助ばかり」になってしまうのか？

施設の運営体制の問題（午前中集中）

多くの施設では、

• 午前：入浴・排泄・リハビリ
• 午後：レク・記録・見守り

という流れになっています。

送迎や食事時間の関係で、入浴介助はどうしても午前中に集中します。

その結果、

• 早番・日勤の職員
• 動ける職員
• 若手・体力があると見られている職員

に、入浴業務が固定化しやすくなります。

慢性的な人手不足

介護業界では、どの施設も人手不足が深刻です。

• 休みが出た
• 急な欠勤が出た
• 派遣が来ない

こうした状況になると、「任せやすい人」に業務が集中します。

結果、入浴介助ができる人＝毎日入浴、という流れができてしまいます。

新人教育・技術習得の名目

新人や経験の浅い職員は、

• 入浴介助で基本動作を覚える
• 利用者との距離を縮める

という理由で、入浴を多く任されがちです。

教育としては間違っていませんが、フォローやローテーションがなければ負担は増える一方です。

入浴介助は、なぜここまで「きつい」のか？

身体的なきつさ

入浴介助がつらい理由は、はっきりしています。

• 利用者の体重を支える・移動させる
• 中腰・前かがみの姿勢が続く
• 滑りやすい床で常に緊張
• 浴室の高温多湿による体力消耗

特に夏場は、軽い熱中症状態で仕事をしている人も珍しくありません。

「入浴だけで一日分の体力を使い切る」

そう感じるのは、決して大げさではないのです。

精神的なきつさ

身体だけでなく、心にも負担がかかります。

• 転倒・事故へのプレッシャー
• 裸になることへの配慮
• 利用者の羞恥心・拒否への対応
• 新人指導をしながらの介助

「何かあったら自分の責任」という緊張感が、毎日の積み重ねで大きなストレスになります。

入浴介助あるある「分かりすぎてつらい」

利用者さんとのやり取り編

• 「一緒に入る？」と笑顔で誘われる
• 入浴拒否に「ここ温泉ですよ」が最強ワード
• 「寒いから今日はやめとく」と頑なな拒否
• 解放感からの失禁
• 服を着せた後に「あ、上下逆…」と気づく

笑い話のようで、実は神経を使う場面の連続です。

介助者側の悩み編

• 自分も汗だく、下着までびしょ濡れ
• 手洗い・消毒で手荒れが限界
• 腰・腕・膝が慢性的に痛い
• 濡れた床での転倒リスク
• プライバシー配慮の難しさ

「慣れれば平気」なんて、正直ありません。

慣れても、きついものはきついのです。

今すぐできる「負担を減らす」具体策

正しいボディメカニクスを身につける

力任せの介助は、体を壊す一番の原因です。

• 利用者を「持ち上げない」
• 重心を近づける
• 足の力を使う
• ひねらない

これだけでも、腰への負担は大きく変わります。

介護機器を「遠慮せず」使う

• チェアー浴リフト
• 移乗用リフト
• シャワーキャリー

「忙しいから」「面倒だから」と使わない文化の職場は要注意です。

機器を使わせない＝職員の体を消耗品にしているのと同じです。

きついことを言葉にする

我慢し続けると、

• 体調不良
• モチベーション低下
• 突然の退職

につながります。

「最近、入浴が続いていて体がきついです」

この一言を伝えるだけでも、状況が変わることがあります。

それでも改善しないなら「働き方」を変える選択

夜勤専従という選択

夜勤専従は、

• 入浴介助がほぼない
• 体力的な負担が分散される
• 収入が安定しやすい

「入浴が限界」という人には、現実的な選択肢です。

介護ロボット・機器導入施設へ転職

最近は、

• リフト完備
• ノーリフティングケア導入
• 職員の身体負担軽減を重視

する施設も増えています。

同じ介護職でも、職場によってしんどさは別物です。

入浴介助は「介護の基本」でも、無理する必要はない

入浴介助は確かに介護の基本であり、

• 観察力
• 声かけ
• 安全配慮

多くのスキルが身につきます。

ただし、一人に偏りすぎた負担は、成長ではなく消耗です。

あなたが壊れてまで続ける仕事ではありません。

「辞めたい」と思う前に、選択肢を知ってほしい

• 今の職場がすべてではない
• 入浴介助が少ない職場は存在する
• 働き方を変えるだけで楽になることもある

でも、これを一人で探すのは大変です。

だからこそ、介護職専門の転職エージェントを“情報収集として”使うのがおすすめです。

登録するだけで、

• 入浴業務の頻度
• 機器導入状況
• 夜勤専従・日勤のみ

など、内部事情を教えてもらえることも多いです。

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まとめ：あなたが悪いわけじゃない

• 入浴介助ばかりになるのは構造の問題
• きついと感じるのは当たり前
• 工夫・相談・転職で改善できる
• 我慢し続ける必要はない

「もう少し楽に働きたい」

その気持ちは、逃げでも甘えでもありません。

まずは情報を集めるところからで大丈夫です。

あなたの経験は、ちゃんと評価される場所があります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。