介護職から病院勤務ってどう？実際の仕事内容・年収・働き方までまるっと解説

「介護の仕事は好きだけど、体力的にきつい」
「もう少し医療的な知識を身につけたい」

そんな理由から、病院勤務への転職を考える介護士さんが増えています。

実際、厚生労働省のデータでも、介護職の転職理由として上位に「体力面の不安」「キャリアアップ」が挙げられています。

介護施設での経験を活かしながら、病院で働くという選択は、自分の可能性を広げるチャンスでもあります。

とはいえ、いざ転職を考えると

• 「病院勤務って実際どう違うの？」
• 「介護スキルは活かせる？」
• 「デメリットもあるのでは？」
  と、気になることがたくさんありますよね。

この記事では、介護職から病院勤務へ転職を考えているあなたに向けて、リアルなメリット・デメリット・仕事内容の違い・転職成功のコツをわかりやすく解説します。

介護職から病院勤務へ転職する人が増えている理由

ここ数年、介護士が病院へ転職する動きが増えています。

背景には次のような理由があります。

体力的な負担を減らしたい

介護施設では、入浴介助・排泄介助・夜勤など、体への負担が大きい業務が多いのが現実です。

一方で、病院では患者さんの容体が安定しているケースも多く、介護施設よりも身体的負担が少ない職場もあります。

特にリハビリ病棟などでは、歩行可能な患者さんも多く、「介助」というより「見守り」や「補助」に近い業務が中心です。

医療的な知識を身につけたい

介護施設では医療行為に制限がありますが、病院勤務では看護師や医師と一緒に働くため、医療用語・病名・処置などを身近で学べる環境です。

「将来、看護師やケアマネジャーを目指したい」という方にとっては、大きなステップアップになります。

福利厚生や給与の安定性

病院は公的医療機関や大規模法人が多く、福利厚生・賞与・手当が手厚いのも魅力。

介護施設に比べて休日がしっかり取れるケースも多く、「プライベートを大切にしたい」という人にも人気です。

介護職から病院勤務へ転職するメリット

介護の経験を持つ人にとって、病院勤務は“新しい世界”のように感じるかもしれません。

ですが、メリットもたくさんあります。

順番に見ていきましょう。

体への負担が軽減される可能性

病院勤務は、夜勤が少ない部署や、介助負担が軽い病棟もあります。

たとえば整形外科やリハビリ病棟などでは、自立度の高い患者さんが多く、介助よりサポートが中心です。

また、機械リフトやスライディングボードなど、介助負担を軽減する設備が整っている病院も増えています。

「腰痛に悩まされている介護士さん」にも病院勤務は人気です。

医療知識・スキルの習得

病院では、毎日医師・看護師とチームで動くため、自然と医療用語や処置内容に触れる機会が多くなります。

たとえば以下のような知識が身につきます：

• バイタルサインの理解（血圧・脈拍・体温など）
• 感染症予防の徹底（手指衛生・防護具の着脱方法）
• 医療器具の取り扱い補助

これは、将来ケアマネジャーや看護師を目指すうえでも大きな強みになります。

福利厚生・給与面の安定

病院は介護施設に比べ、公的色が強く福利厚生が整っているケースが多いです。

たとえば：

• 賞与年2回
• 住宅手当や扶養手当
• 産休・育休の取得率が高い
• 医療費の補助制度

「家庭や子育てとの両立」を重視する方にも向いています。

職場の人間関係が安定していることも

病院はチーム体制が明確で、役割分担がしっかりしているため、「誰が何をするのか」が明確です。

そのため、介護施設のように人手不足で“何でもやる”状況が少なく、ストレスが軽減されるという声もあります。

病院勤務のデメリット・注意点

もちろん、病院にもデメリットがあります。

実際に転職した人の口コミでも、「思っていたのと違った」という声も少なくありません。

介護スキルが身につきにくい

病院では、医療行為が中心のため、介護士が主導でケアを行う場面は少なくなります。

たとえば食事介助や排泄介助も、看護師の指示に沿って行うことが多いです。

そのため、「利用者さんと深く関わりたい」「生活支援が好き」という方には、少し物足りなさを感じることも。

指示中心の業務が多い

病院では、看護師や医師の指示のもとで動くことが基本です。

「自分の判断で動きたい」というタイプの方には、やや自由度が低く感じるかもしれません。

しかし、医療チームの一員として動く経験は、今後のキャリアにとって大きな財産になります。

感染症リスク

病院は不特定多数の患者が出入りするため、感染症のリスクは避けられません。

ただし、これは医療現場全体で対策が徹底されており、正しい知識を身につければ恐れる必要はありません。

キャリアパスが限定的

病院では、昇進や資格取得の道が「看護師」「臨床技師」など医療職中心に設計されています。

そのため、「介護福祉士として専門性を高めたい」「ケアマネを目指したい」方は、別ルートを検討する必要があります。

介護職と病院勤務の仕事内容の違い

項目	介護施設	病院勤務（看護助手など）
主な仕事	生活支援・レクリエーション・介助全般	看護師の補助・環境整備・患者の身の回りの世話
判断の自由度	高い（介護士の裁量でケア）	低い（指示中心）
医療知識	少なめ	豊富に学べる
身体負担	重いことも	病棟によっては軽い
夜勤	多め	部署による（少ない場合も）

病院勤務の選択肢とキャリアの広げ方

看護助手として転職する

もっとも現実的な道は、「看護助手」への転職です。

仕事内容は、入院患者さんの身の回りのお世話やシーツ交換、食事・移動介助など。

介護職で培った「声かけ」「介助スキル」がそのまま活かせます。

✔ 得られるもの

• 医療現場の流れを間近で見られる
• 看護師との連携スキルが身につく
• 将来的に看護学校進学への道も開ける

看護師資格を目指す

もう一歩キャリアを進めたい方は、看護学校や短大に通って資格を取得する道もあります。

働きながら学べる「准看護師→正看護師」ルートもあります。

介護現場出身の看護師は、患者さんへの“寄り添い力”が強く、病院でも高く評価されています。

転職を成功させる3つのポイント

スキルと経験の棚卸し

自分が介護職で得た経験を振り返りましょう。

• どんな利用者を担当してきたか
• 得意な介助内容は何か
• チーム連携で意識してきたこと

これを整理しておくことで、面接で自信を持ってアピールできます。

希望条件の優先順位を決める

「収入」「休日」「勤務時間」「夜勤の有無」など、何を一番大切にしたいかを明確にしておくと、求人選びがスムーズです。

転職エージェントを活用する

介護・医療系の転職は、専門エージェントを使うのが圧倒的に有利です。

転職エージェントでは、
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が受けられます。

登録は無料で、スマホから1分で完了できます。

「自分に合う病院があるか見てみたい」くらいの気持ちでOKです。

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介護職から病院勤務へ転職した人の声

Aさん（30代・介護福祉士）
「体力的に限界を感じて、療養型病院の看護助手に転職。夜勤がなくなり、家族との時間が増えました。看護師さんとの連携も勉強になって、今は准看護師を目指して通信課程に通っています。」

Bさん（40代・介護職経験10年）
「病院勤務は介護施設より忙しいけど、医療的な学びが多くて刺激的。自分の視野が広がりました。」

まとめ：介護職から病院勤務は「学び直し」と「新しい可能性」のステップ

介護職から病院勤務への転職は、

• 体力的負担を減らしたい
• 医療知識を身につけたい
• キャリアを広げたい
  そんな人にとって、大きなチャンスです。

一方で、介護スキルが活かしにくい側面や、医療職中心の環境という課題もあります。

しかし、「介護＋医療」両方の視点を持つ人材は今後ますます求められます。

迷っているなら、まずは介護・医療転職に強いエージェントに相談してみましょう。

あなたの経験を活かせる病院は、きっと見つかります。

最後まで読んで、頂きありがとうございました。