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冬の訪問先で、室内が思った以上に寒い。上着を着たままでも手が冷え、介助中の動きにも影響しそう。でも利用者の家で「暖房をつけてください」と言ってよいのか迷いますよね。大切なのは、勝手に温度を変えず、利用者の希望を聞いたうえで仕事に必要な環境を事業所と相談することです。伝え方と確認の順番を整理します。
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まずは「寒い理由」と利用者の希望を確認する
同じ部屋にいても、寒さの感じ方は人によって違います。利用者が暖房を切っている理由も、暑く感じるから、乾燥が気になるから、光熱費を抑えたいからなどさまざまです。訪問員が寒いからといって、無断でエアコンの設定を変えるのは避けましょう。
まずは「少しお部屋が冷えるようですが、暖房はこのままで大丈夫ですか」と聞いてみます。利用者が寒さを感じていない場合でも、介助のために上着を脱ぐ必要がある、手がかじかんで作業しにくいなど、仕事上の困りごとは別に伝えてかまいません。相手の体感を否定せず、自分が困っている場面を具体的に話す方が伝わります。
暖房をお願いするときの言い方
いきなり温度を指定するより、短い作業の間だけお願いできるかを聞くと話しやすくなります。例えば「着替えのお手伝いをする間、お部屋を少し暖めてもよいですか」「手が冷えて介助しにくいので、作業中だけ暖房を入れてもよろしいですか」という言い方です。
利用者が了承したら、設定は本人の希望も聞きながら確認しましょう。暖房の風が直接当たるのを嫌がる人もいます。室温だけでなく、座る場所や衣類、ひざ掛けなど、利用者が普段使っている方法も参考になります。訪問員だけが快適になることを目的にせず、お互いに無理なく過ごせる状態を探します。
利用者が暖房をつけたくない場合
「電気代が気になる」「暖房は苦手」と断られたら、その場で繰り返し頼み続けるより理由を聞き、事業所に相談します。訪問員の判断で機器を操作したり、利用者の同意なしに別の暖房器具を使ったりしないでください。
事業所には「何時ごろ、どの部屋で、どの作業中に困るか」を伝えます。「寒いです」だけより、「入浴後の着替えをする部屋が冷えていて、手がかじかみ、介助に時間がかかる」のように場面を示すと、対策を考えやすくなります。室温計があれば確認して記録するのも一つの方法ですが、数値だけで利用者の状態を決めつけないようにします。
- 寒さで困る場所と時間帯
- 暖房の使用について利用者が話したこと
- 介助や家事支援のどの作業に影響しているか
- その場で試した対応と、事業所に相談した結果
訪問員が自分でできる準備
訪問先ごとに服装を調整できるよう、動きやすい上着や重ね着を準備しておくと助かります。ただし厚着で介助の動きが妨げられるなら、服装だけで解決しようとしないこと。手袋や携帯用の暖房器具を使いたい場合も、衛生面や訪問先のルールを事業所に確認しましょう。
訪問の合間に体を温める場所がない、移動中も寒さが続くといった問題は、勤務の組み方にも関わります。個々の利用者宅だけの問題として抱えず、訪問の時間帯や担当の調整も含めて相談できます。
体調や介助の安全に影響するときは
寒さで手がうまく動かない、利用者がつらそうにしているなど、介助を安全に続けにくいと感じたら、無理に予定どおり進めず、事業所に連絡してください。状況に応じて、利用者の体調確認や作業の順番の変更を相談します。利用者の体調について判断に迷うときも、訪問員だけで抱えないことが大切です。
別の訪問先では、暖房が強くて暑いこともあります。そんな場合も基本は同じです。利用者に確認し、作業への影響を伝え、調整が難しければ事業所へ相談しましょう。室内の煙やにおいが気になる場合は、利用者宅のたばこの煙がつらいときの記事でも伝え方を紹介しています。
相談しても改善しない職場なら
何度相談しても「その家はそういうもの」と取り合ってもらえないなら、訪問員の負担が積み重なります。担当を替えられるか、利用者への説明を事業所から行えるか、訪問前の環境確認をしているかを聞いてみましょう。
これから仕事を探すなら、利用者宅の環境について困ったときに誰へ連絡できるか、担当変更を相談できるかも確認したいところです。訪問介護を続けたい方は、希望する働き方や心配な点をリニューケアに伝えてみましょう。
まとめ
訪問先の部屋が寒いときは、利用者の希望を聞かずに暖房を操作しないこと。介助中に何が困るのかを具体的に伝え、調整が難しければ事業所と対応を考えましょう。服装で備えられる部分はありますが、安全に仕事を続けにくい状態まで一人で我慢する必要はありません。

